院長の奥井です。
今回はナイトガードの種類について説明したいと思います。
ナイトガードとは睡眠時に不随意(ふずいい)運動といい
自分の意思とは無関係に動く運動、いわゆるお口の場合歯軋りから
歯や被せ物、顎の関節や歯茎などを守るためにはめる装置のことを言います。
そのナイトガードには様々な種類がありますので今回紹介致します。
よく使われるナイトガードでポリエチレンテレフタレートが
主成分です、いわゆるペットボトルと同じです。これは厚さ2mmの
もので耐久性が強いですが厚みがある分、違和感があります。
これは厚さ1mmのものです。2mmよりも違和感が少ない反面、
ヒビが入りやすい欠点があります。しかし樹脂を盛り足して修理が
できます。
これはソフトタイプでエチレンビニルアセテートといういわゆるゴムです。
画像のように曲げられますのでハードよりも違和感が少ないと感じる
患者様もみえます。しかし柔らかい反面余計噛んでしまったり、また
修理ができないという欠点があります。
これはオストロンと呼ばれるポリメチルアクリレートという
樹脂を用いたハードタイプのナイトガードです。
上記の3つはシート状のものを溶かして模型に吸引させ
作製しますが、オストロンは粉と液を混ぜて作りますので、
患者様のお口の中で作製可能です。
しかし透明なハードタイプよりも大きくなってしまい
また触った感触が透明タイプの方が良いかも知れません。
これはオストロンを短くし前歯のみにしたものです。
嘔吐反射があり気持ち悪くなりがちな方に適して
いますが、前歯に負担がかかる欠点があります。
ちなみにこれはスポーツマウスガードです。
ソフトタイプの厚みは3っmとなっています。
ナイトガードも自分に合うタイプを歯科医院で
相談されることをお勧め致します。