こんにちは、保育士の高梨です。
前々回で書いた「たんぱく質」の続きで今回は、
「エネルギー源」について書いていきます。エネルギ
ーのもとになるのが炭水化物です。これは三大栄養素
の一つで筋肉を動かしたり、体温を保つためのエネル
ギーを作り出します。母乳やミルクも炭水化物です。
炭水化物は脳を動かすエネルギーとしても重要です
体の中で分解されて「ブドウ糖」になります。ブドウ
糖は唯一のエネルギー源です。脳では沢山エネルギー
を使います。でもエネルギー貯蔵庫になりません。そ
のため毎回の食事で主食(炭水化物)を摂らないと疲労
感がたまったり、集中力が無くなります。赤ちゃんも
疲れが出てきて不機嫌になります。離乳食でも毎食摂
りましょう。しかし摂り過ぎも問題です。摂り過ぎる
と中性脂肪となって肝臓や筋肉に貯蔵されるため、肥
満の原因になります。
《赤ちゃんにとって炭水化物でおすすめな食材》
☆離乳食初期(5~6カ月ごろの赤ちゃん)
①米(10倍がゆ)
消化吸収がよく、体への負担も少ないため、離乳食
開始で一番適している食材です。
②じゃがいも
茹でたり蒸したり、電子レンジで簡単に加熱してや
わらかくなります。加熱してもビタミンCがこわれに
くいです。生のまますりおろして加熱するととろりと
した感じで食べやすいです。
③さつまいも
自然の甘さがあり赤ちゃんに人気です。こちらも加
熱してもビタミンCが壊れにくいです。
☆離乳食中期(7~8カ月ごろの赤ちゃん)
①食パン
塩分、脂肪分、糖分の少ない食パンが良いです。
②米(7倍がゆ)
沢山の炭水化物の中でも栄養価が高く、離乳食に最
適です。パンや麺と違って塩分を含まないのでとても
良いです。
③うどん
下茹でして塩抜きをします。そうめんなども下茹で
します。特に手延べそうめんは茹でてしっかりもみ洗
いをしましょう。
④コーンフレーク
離乳食にはプレーンタイプを選び細かく砕いてその
まま食べさせるか牛乳やミルクを混ぜて与えます。
☆離乳食後期(9~11カ月ごろの赤ちゃん)
①米(5倍がゆ)
慣れてきたら水分を減らして固がゆ(4倍がゆ)にし
ても良いです。
②ビーフン
原料が米なのでさっぱりした味わいです。弾力があ
るので歯ぐきでつぶせる9カ月頃からがおススメです
やわらかく戻してから食べやすく刻んで調理をしま
す。
③オートミール
栄養も食物繊維も豊富で便秘気味の赤ちゃんに適し
ています。牛乳やミルクを加えてさっと煮れば短時間
でやわらかいおかゆになります。
④ホットケーキ
全卵を使うので離乳食後期が良いです。卵を少量で
使う場合うずら卵なら便利です。手づかみしやすく赤
ちゃんにも人気です。
☆完了期(1歳~1歳半ごろ)
①米(軟飯)
②スパゲッティ
やわらかくなりにくいのでしっかり茹でて食べさせ
ることができます。
口の中に入れて歯ぐきで噛んでいるようであれば大
丈夫です。口の中でモグモグしっかりしているか見て
あげましょう。茹でる時は塩を入れないようにしてく
ださいね。
③中華麺
塩分を含み消化も良くないのでやわらかく煮てくだ
さいね。
参考文献 主婦の友社
『離乳食 食べていいもの悪い物』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
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