院長の奥井です。
今回は歯茎の詳しい検査 歯周精密検査について説明したいと思います。
歯周病治療を行うにあたり検査はとても重要でその中でも
歯周ポケット検査はとても重要です。
歯周ポケットとは歯と歯茎の間の溝(ポケット)の事で
健康な場合でも1、2ミリは存在します。
歯周病になりますと歯を支える歯槽骨が溶け、歯周ポケットが
深くなります。
その時の歯周ポケット検査ですが、通常は歯周基本検査といい
1点のみを測ります。
画像のようにプローブという器具を用いて測ります。
あとポケット測定時のポケットからの出血を見たり
歯がグラグラするか動揺度を調べたりします。
歯周精密検査はポケットを1本の歯に対し、前後と外側、内側と
4点以上で測るものです。これによりその歯の外側の骨が下がっているのか
または内側の骨が下がっているのかを3次元的に把握することができます。
初診時のパノラマレントゲンです。青マーク部分の骨が吸収しています。
以前も投稿しました10枚法デンタルレントゲンです。1本1本の歯が
鮮明に写ります。
超音波スケーラーを用いて歯肉の上の歯石を取ります。
そしてハンドスケーラーを用いて歯肉の中の歯石を取ります。
初診時が左で歯石除去後、精密検査の時が右です。
歯茎が引き締まっているのがよくわかります。
歯周精密検査を行なった後は歯周外科処置という歯茎の手術を行うときも
あります。以前投稿しましたリグロス療法もその一つです。
https://okui-dc.jp/2022/03/21/リグロスとは?歯周病の再生療法って?費用は?/
歯周病治療の効果判定のためにも歯周精密検査は大切な検査の一つです。