こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、幼児期(3~5歳)の食事の適量について書
いていきます。
①幼児期ではどれぐらいの量の食事が必要なの?
体の発達、心身の諸機能の発達がさかんな時期で
す。きちんとした食事が必要になってきます。ただ、
無理をして食べさせては、食事が嫌いになってしまい
ます。
子どもの食欲に応じた「適量」にしましょう。
1日で幼児期のエネルギー摂取量は、男の子で、1
400キロカロリー、女の子で1250キロカロリー
です。
☆1日当たり
《男の子》
主食(ごはん)380g
主菜(卵)50g
《女の子》
主食(ごはん)320g
主菜(卵)30g
《男女同量》
魚介、肉60g
豆、豆製品60g
副菜(野菜270g
いも類60g
果物150g
牛乳、乳製品250g
ただし、成長には個人差があります。食べないから
身体が小さいからと、食事を無理して食べさせるのは
いけません。子どもの食欲に応じた量を「適量」と考
えます。
この時期は色々な食べ物できるだけ幅広く取り入れ
苦手な味にも少しずつ挑戦して慣れていける食事の工
夫が必要です。
②子どもの基礎代謝量はどれぐらいなの?
人間が生きるために必要なエネルギーの約70%は
基礎代謝のためのものです。基礎代謝とは、呼吸や血
液循環、臓器の活動など、生命維持のために安静時に
も必要な最小のエネルギーのことです。
必要以上にエネルギーを取り続けると余ったエネル
ギ―が体脂肪となって肥満になります!
基礎代謝量(㎉)=基礎代謝基準値▢㎉×体重▢㎏
標準体重=身長▢m×身長▢m×22
《子どもの基礎代謝基準値》
1日体重1㎏当たりの基礎代謝量の目安
(男の子) (女の子)
1~2歳 61.0㎉ 1~2歳 59.7㎉
3~5歳 54.8㎉ 3~5歳 52.2㎉
ちなみに、30~49歳ですと22.3です。
成長期の子どもは新陳代謝が活発で、体重1㎏当た
りの基礎代謝基準値は成人より高いです!
③子ども一人一人、1日の摂取エネルギー量は
どれぐらいなの?
身体活動レベル(Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ)と指数(基礎代謝への倍数)
低い(Ⅰ) 1.50
生活活動の大部分が座っているなど静的
で、身体活動が極めて低い
普通(Ⅱ) 1.75
座って仕事をすることが多いが、移動、立位
での通勤、家事、軽スポーツなども行う
高い(Ⅲ) 2.00
移動や立って仕事をすることが多い。スポー
ツなどの運動を習慣としている
《エネルギー蓄積量㎉/日》
男の子 女の子
1~2歳 20㎉ 1~2歳 15㎉
3~5歳 10㎉ 3~5歳 10㎉
基礎代謝量×身体活動レベル+エネルギー蓄積量
=1日の摂取エネルギー量(㎉)
※成長期にあたる子どもの1日の摂取エネルギーは、
基礎代謝や体重、身体活動レベルなどによって一人一
人違います。参考にしてくださいね。
参考文献 成美堂書店
『子どもの栄養と食育がわかる事典』
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