こんにちは、保育士の高梨です。
今回は、食物アレルギーについて書いていきます。
食物アレルギーは離乳食の時から食材に気を付けなけ
ればなりません。
☆食物アレルギーがあるときの離乳食のポイント
①離乳食で気を付ける事は?
《離乳初期 生後5~6カ月》
原因が食物以外の食べ物は、避ける必要はありませ
ん。ベビーフードを使う時は原材料をチェックしまし
ょう。
卵も鶏卵アレルギーでなければ、少しずつ食べさせ
ても良いです。食べ始めの時期を遅らせても食物アレ
ルギーの予防にはなりません。
初めての食材は、平日の昼間に1さじから試してみ
ます。症状が出ても医療機関にかかれる時間帯だと安
心です。
《離乳食後期 9~11カ月》
食物アレルギーの有無にかかわらず、9~11カ月
頃は、鉄分の需要が増えるので、赤身の魚やレバーを
利用しましょう。また、母乳育児ではビタミンDを含
む食品(さけ、いわし、サンマ、干しシイタケなど)を
とるように心がけましょう。
②3大アレルギーはどう対応すれば良いの?
★卵アレルギー
卵を使った加工食品は沢山あります。
マヨネーズ、練り製品(かまぼこ、ちくわなど)肉加
工品(ハム、ウインナー、ベーコンなど)、めん類(中華
麺、焼きそば、パスタなど)、パン類、菓子類、惣菜、
調理用粉など
鶏卵アレルギーは、卵白に含まれるたんぱく質が原
因です。鶏卵は、加熱するとアレルゲン性(症状を起こ
す強さ)が低くなるので、火を通した鶏卵は食べられる
人もいます。食べられる鶏卵の量によって、摂取でき
る加工品の種類や量が決まるので、医師の指導に従っ
てくださいね。
★牛乳アレルギー
牛乳を使った加工製品は、菓子類(アイスクリーム、
チョコレート、プリン、ケーキ、クッキーなど)、肉の
加工品(ハムやウインナーなど)、カレーやシチューの
ルー、惣菜(グラタン、クリームコロッケなど)
加工食品の場合、アレルギー表示として、「バタ
ー」「チーズ」など「乳」がつかない表記が認められ
ているので、見落とさないように注意しましょう。
1~2歳の子どもが1日で取りたいカルシウム量は
400~450mgで、3~7歳の子どもが1日で取りた
いカル量は、550~600mgです。
牛乳アレルギーのお子さまは代用として、豆乳やア
ーモンドミルク、アレルギー用ミルクを使ってみる工
夫が必要です。
★小麦アレルギー
小麦が使われている加工食品は、パン、麺類、餃子
の皮、カレーやシチューのルー、粉類(ホットケーキ
ミックス、唐揚げ粉、パン粉)、菓子類(ケーキ、クッ
キー、饅頭、スナック菓子など)
最近はグルテンフリーが普及し、小麦不使用の製品
が増えています。原材料を確認しましょう。小麦と同
じ麦類に「大麦」「ライ麦」がありますが、全ての麦
類の除去が必要な人は少ないので、医師に相談して必
要な除去にとどめましょう。
《小麦粉を使わない工夫》
麺類→米粉と使ったうどんやパスタを使う
パンやケーキ→米粉やそば粉、タピオカ粉を使う
フライの衣→米粉や片栗粉水で溶いたものをつけ、小
麦不使用のパン粉、コンフレークや砕い
たはるさめなどで衣をつける
☆食品を購入したら、成分表を見てくださいね!
参考文献 女子栄養大学出版部
『子どもの食物アレルギーあんしんBOOK』
☆当医院では毎週火曜日金曜日9時から
16時半まで保育士がおります。
お子様が0歳からお預かりさせて頂きますので
ご予約お待ちしております。