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理事長BLOG

小児の虫歯治療について 小児のレントゲンについて 麻酔について

2022年3月13日

院長の奥井です。
今回は小児患者さんの虫歯治療についてです。

①どうして虫歯になるの?
 これはネットで検索しますとたくさん出てくると思います。
 やはり一番多いのはお菓子などの甘いものを頻繁に食べる事や
 ジュースなどを頻繁に飲む事ではないでしょうか。
 甘いものを食べると虫歯菌が砂糖を栄養源にして酸を出します。
 それによりお口の中が酸性になりますが、唾液の力で中性に戻してくれます。
 それを頻繁にとると中性に戻る前に酸性の状態が続いてしまい
 歯が溶けだしてしまいます。
②むしばを発見するには?
 最近はレーザーを用いた虫歯を検査する機械もあります。
 しかしやはり確実なのはレントゲン撮影です。
 
画像はパノラマというレントゲンです。
一度に全部の歯が映り、便利なのですが細かい部分を
鮮明に映す事ができません。


画像はデンタルというレントゲンで3センチ×2センチほどの大きさの
フィルムをお口の中に入れて撮影します。
これは咬翼(こうよく)法といい上下の隣接面(りんせつめん)歯と歯の間が
同時に見る事ができます。当院ではよく撮影します。
右矢印は虫歯の部分です。
レントゲンは放射線なので心配という保護者の方もみえると思います。
日本では一人あたり年間に2.1mSvnの自然放射線を受けていると言われています。
パノラマレントゲンは自然に浴びている量と比較しても200分の1程度で、
デンタルレントゲンにいたっては1回の放射線量は0.008mSvですので非常に少ないです。
小児のレントゲン撮影時には少ない放射線量で撮影できるように小児用の設定が
どのメーカーでもされていますので実際の被爆量はさらに少ないものです。

③治療方法は?
治療方法は神経まで虫歯が進んでいない場合は、コンポジットレジンという
樹脂をつめることが多いです。

画像がコンポジットレジンです。
銀のインレーというかぶせ物もありますが型を取らないと
いけませんので、小児患者さんの場合動いてしまい型どりが
上手くいかなかったり、また嘔吐してしまう場合もあります。
またインレーの場合、型どりをして作製しますのでその間
仮止めになってしまいます。
レジンですとその場でつめますので回数も1回で済む利点があります。
ただし金属に比べますと弱く欠ける事もあります。
④麻酔について
小児患者さんに限らず、できるだけ痛くない事を心がけることは
大切です。
そのため小児患者さんの虫歯治療も麻酔を用います。


画像は表面麻酔です。塗るタイプのものですが、注射の針を痛くなく
するために行います。


画像は電動注射器です。
麻酔のスピードをゆっくりすることができ、スピードが
遅い方が痛みが少なくなります。

麻酔後によくあるのは下の歯の治療時に下唇までしびれますので
下唇を噛んでしまう事がよくあります。
ある程度、時間が経つまで噛まない等に保護者に方がみて
いただくようお願いしています。


まとめ
小児患者さんの虫歯は甘いものの頻繁な摂取が多いと思います。
また虫歯の診断にはレントゲンが大切になります。特に咬翼法が
おすすめです。
あと大切なのはできるだけ治療時間を短く、また麻酔をして
痛くない治療を心がけることが大切です。

お気軽にご相談下さい。

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